コロナ禍で急増する卓上レモンサワーサーバー設置型焼肉店
2019年12月時点で全国に約15店舗、2020年にはさらに広がり、12月時点で全国で約50店舗まで増えている同業態は、日本で初めて2018年の10月に大阪で出店されました。背景には、その頃の飲食業界の課題にあった圧倒的な「人不足」の問題があり、次に「生産性の向上」。この2つが飲食業界に突き付けられた課題となっていました。
その解決方法として、少数人員で回せるようセルフ要素を強くした上で、集客力と両立できるアイデアはないか?と構想したのが始まりでした。そこで思いついたのが、「客席の全卓上にサーバーを設置し飲み放題とする」ことによるセルフ化です。また、飲み放題を集客力につなげるため、60分500円という売価設定にする、というアイデアでした。
卓上サーバー設置型業態自体の強みとして、
まず、お客様側のメリットは
①全卓にサーバー設置というビジュアルインパクトと話題性
②60分500円飲み放題というプライスインパクト
③自分で注げる楽しさ=体験型価値
これらの要素による、強い来店動機とSNS・口コミの拡散性があります。
運営する店舗側にとっては、
①作業工数の軽減
EX.1日100名の来客一人3杯ドリンクを注文。
→単純計算:洗い物300個、ドリンク作成300個
②=省人化運営=低人件費率 通常23~25%% →18~20%
③集客力
がメリットとなります。
上記に加えて、現状は特に「非接触」というキーワードと、「60分500円飲み放題」という価格訴求力、「全卓上にサーバーが設置されている」というSNS・口コミの拡散性が、コロナ禍においても外食に動く若年層にマッチしていることもあり、業態として急増しています。
中には、90分飲み放題500円で提供をしているお店なども出てきました。また、焼肉店への導入だけでなく居酒屋業態に卓上サーバーを設置するお店も出ています。
2021年でこの「卓上サーバー設置業態」がさらに増えていくことは、間違いないと思います。
2021年現在でも卓上サーバー設置型焼肉店には
- ・輸入牛を中心とした焼肉全品ほぼ380円の品揃えの店
- ・国産牛を中心とした焼肉全品ほぼ380円の品揃えの店
- ・ホルモン食べ放題がメインのお店
- ・ジンギスカンがメインのお店
- ・和牛を中心に据えた品揃えのお店
と、様々な業態が出ています。それぞれの特性を詳しく書くのは、また次の機会とさせていただきますが、特にローカル駅前立地などでは非常に可能性のある業態かと思います。
コロナ禍において苦戦している居酒屋業態も多いですが、一つの企業発展のチャレンジとして「卓上サーバー設置業態」を考えてみるのも良いですね。
今後はこのブログ内でも「卓上サーバー設置業態」を考えていきたいと思います。
==今後のブログタイトル==
- ①卓上サーバー設置型焼肉店とは
- ②卓上サーバー設置型焼肉店の立ち上げ
- ③急増する卓上サーバー設置型焼肉店
- ④卓上サーバー設置型焼肉店の成功事例
- ⑤卓上サーバー設置型焼肉店成功のポイント
- ⑥卓上サーバー設置型焼肉店の原価率
- ⑦卓上サーバー設置型焼肉店の人件費率
- ⑧卓上サーバー設置型焼肉店の立地選定
- ⑨卓上レモンサワー飲み放題での差別化
- ⑩卓上サーバー設置型焼肉店が2022年に向けて考えたいこと